スタートアップが初めて開発したJAXA衛星の運用が始まります
株式会社アクセルスペース(本社:東京都中央区、代表取締役:中村友哉)が宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)より設計開発、製造及び打ち上げ後の運用の委託を受けて開発してまいりました小型実証衛星1号機「RAPIS-1 (RAPid Innovative payload demonstration Satellite 1)」について、その他6機の超小型衛星・キューブサットとともに、2019年1月18日午前9:50、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所よりイプシロンロケット4号機にて打ち上げが行われました。また、同日午前10:42に無事ロケットから衛星が分離され、その後衛星から受信したテレメトリにより、衛星の運用に必須である太陽電池の電力発生及び地上との通信が正常であることが確認されたことから、クリティカルフェーズを終了し、現在搭載機器のチェックアウトを行う初期運用フェーズに入っています。この初期運用フェーズを約1ヶ月で終了したのち定常運用に入り、搭載している7つの実証テーマの実験を順次進めていく予定です。
革新的衛星技術実証プログラム及び「RAPIS-1」の概要
「革新的衛星技術実証プログラム」は、JAXAが計画する、宇宙システムの基幹的部品の安定供給に向けた環境整備の一環として宇宙実証の機会を広く一般に提供するプログラムです。政府の宇宙基本計画により2年に1回、計4回の打ち上げ実証が予定されており、今回はその第1回目の実証機会(「革新的衛星技術実証1号機」)となります。当社が担当した「RAPIS-1」は7つの実証テーマを搭載した質量約200kgの小型衛星で、実験要素の強いミッション機器への適応性を高めるためにミッション系とバス系の間で独立性の高い設計となっていることが大きな特徴です。