新規開発のデオービット機構の実証により、宇宙デブリ問題の解決に寄与します
株式会社アクセルスペース(本社:東京都中央区、代表取締役:中村友哉)は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)が公募する「革新的衛星技術実証3号機」の実証テーマに応募し、このたび採択が決定しましたのでお知らせします。
弊社が応募し、今回採択されたテーマは「超小型衛星用膜面展開型デオービット機構の軌道上実証」です。近年の人工衛星の打ち上げ増加等の理由により、宇宙デブリ(宇宙ゴミ)問題は深刻なものとなりつつあります。これに対応するために既にさまざまな提案がなされていますが、最も重要な対策は今後さらに宇宙デブリを増やさないこと、つまり今後新たに打ち上げられる衛星すべてが、運用終了後、一定の期間内に軌道高度を下げ、大気圏に突入させる(これを「デオービット」と呼びます)ことであると考えています。
弊社ではこの宇宙デブリ問題に対応するため、これまでも国際的ガイドラインに従った運用に取り組んで参りましたが、より一層進んだ対策として、運用終了後の衛星が軌道上に残存する期間をさらに低減させるため、本デオービット機構の開発を行いました。今後の弊社衛星への本格的な搭載に向け今回の軌道上実証の機会を最大限に生かし、開発システムの十分な検証を行う予定です。
今回採択が決定したシステムの概要は下記の通りです。
図1:今回実証する超小型衛星用膜面展開型デオービット機構
弊社は今後も、よりクリーンな軌道上環境の実現に向け、積極的に貢献してまいります。
参考「革新的衛星技術実証3号機のテーマ公募」選定結果について
2020年5月29日に、下記の通りJAXAより発表されました。
https://www.jaxa.jp/press/2020/05/20200529-1_j.html