事故・災害等の緊急時、迅速な状況把握と意思決定に資する情報を提供します
株式会社アクセルスペース(本社:東京都中央区、代表取締役:中村友哉)は、遠隔地にある資産に対して事故・災害等が発生した際の迅速な状況把握のために衛星画像を利用する事業継続計画(Business Continuity Plan; 以下「BCP」)支援サービスを新たに開始したことをお知らせいたします。
BCP支援サービスでは自然災害に限らず、事故等を含めた発災に備え、指定された箇所の事前の衛星画像撮影を定期的に行います。発災後、事前に取り決めた条件により緊急撮影を速やかに実施することで、対象資産の現況及び周辺環境の確認をいち早くかつ機密等を保った形で実施することが可能となります。加えて発災前から定期的に監視を行っているため、復興フェイズにおける現況及び周辺環境の確認も行うことが現地に行かずとも可能となります。
現状では、事故や災害が発生してから状況把握のために慌てて奔走するケースが多いと考えられますが、衛星画像の場合、撮影手配の手間に加え、緊急撮影のコストがかなり高いという課題があります。本BCP支援サービスであれば、通常時の撮影頻度が3ヶ月に1度と最も低いプランで月5万円とリーズナブルなコストで、緊急時に自動で撮影、データ提供、また顧客ニーズに応じて分析サービスを提供します。緊急時対応のサービスコストは都度別途かかりますが、発災後に新規に撮影リクエストを出すケースと比較して、手間、対応スピードおよびコストの面で大きなメリットがあります。なお、緊急時にどのような対応が必要になるか、および発災後に実際に情報を提供できるまでの時間によって、緊急時対応サービスコストは異なりますので、詳細はお問い合わせください。
図1:衛星画像による被害発生前後での状況把握の例。千葉県山倉ダムの水上太陽光発電所が、2019年の台風で被災。被災の状況や復旧に向けた取り組みの様子の把握が可能です。
アクセルスペースでは、本BCP支援サービスを提供するにあたり、弊社が構築を進める高頻度地球観測プラットフォーム「AxelGlobe」のデータを主に利用します。AxelGlobeを構成する衛星GRUSの初号機は2018年12月に打ち上がり、すでにサービス提供を開始しています。また追加4機の打ち上げを間近に控えており、5機体制の実現によって世界のあらゆる場所で3日以内に1度の観測頻度を達成予定です。
図2:出荷に向けた最終準備段階にある4機の衛星(GRUS-1B, 1C, 1D, 1E)