〜日本初の地球観測衛星コンステレーションが本格稼働へ〜
株式会社アクセルスペース(本社:東京都中央区、代表取締役:中村友哉)は、同社が構築を進める次世代地球観測プラットフォームAxelGlobeにおいて、5機体制でのサービスを2021年6月10日(木)に正式に開始することを決定いたしましたのでお知らせします(ただし関係当局の認可を前提とします)。地球観測衛星コンステレーションのサービスインは、日本初の事例になります。
サービス概要
AxelGlobeは2019年5月より1機体制での画像提供サービスを行ってまいりましたが、このたびの5機体制でのデータ提供準備が完了したことに伴い、AxelGlobe (AG) Tasking & Monitoringという名称で新たにサービスを開始いたします。AG Tasking & Monitoringは、お客様が自由に指定した撮影対象エリアについて、用途や予算に応じて月あたり1枚/3枚/6枚の撮影画像データ提供をお約束するサービスです。契約は月単位のサブスクリプションとなり、最低連続契約期間2ヶ月よりご契約いただけます。代表的な衛星画像利用事例を図1、図2でご紹介しておりますが、お客様のニーズに合った衛星画像の活用方法のご相談および提供データ仕様、価格等の詳細につきましては、下記弊社営業までお問い合わせください。
担当:出村
E-mail:sales@axelspace.com
図1:ブラジルのサトウキビ畑の植生分析を行った例。
作物の生育状況を高頻度で把握し、施肥管理や病害虫被害の早期発見、収穫時期の確定など、いわゆる精密農業への活用が急速に伸びている。
図2:東京湾の船舶を自動検出した例。
輸出入量のモニタリング、工場等の稼働状況の確認を高頻度で行えるため、経済動向の把握やサプライチェーンの維持への活用が期待されている。
サービス開始記念キャンペーン
このたびの5機体制でのデータ提供開始を記念し、2021年6月30日までにAG Tasking & Monitoringサービスのいずれかのプランで新規ご契約をいただいたお客様を対象に、当初1ヶ月分の利用料金を実質無料とさせていただきます。
今後の新サービスリリース予定
今回の5機体制でのデータ提供開始時にはAG Tasking & Monitoringサービスのみのご提供となりますが、より幅広いニーズに応じたソリューションをお客様にご提供すべく、2021年秋以降、過去の撮影画像をご利用いただけるAG Archiveサービス、雲なし画像を繋ぎ合わせてベースマップとしてご利用いただけるAG Cloud-Free Mosaicサービス等、新サービスのリリースを予定しております。ぜひご期待ください。なお、サービス名はいずれも仮のものです。
【参考】4機の定常運用への移行
アクセルスペースでは、3月22日にGRUS-1B, 1C, 1D, 1Eの4機を同時に打ち上げて以降、順調に初期運用を継続してまいりました。5月7日には4機からのファーストライト画像を公開しています。4機の初期運用の最後のステップとして、これらを軌道上で移動させるフェージングという作業を行ってきました(図3)が、5月26日をもって完了になりました。これによって、すでにサービス提供中のGRUS-1Aと合わせた5機が同一軌道面内で均等に配置されることとなり、世界のどの場所であっても2〜3日に1度の観測頻度が実現することになります。初期運用の完了を受けて、4機の衛星は定常運用フェーズに入っております。
図3:フェージング