2023年はアクセルスペース創業15周年となる節目の年です。そこで、先月から未来に向けアクセルスペースをリードするメンバーのインタビュー記事を連載しています。
第3回はCHRO・コミュニケーション推進本部長の濵田牧子です。2022年に参画後、大小さまざまな取り組みを仕掛け組織に新しい風を吹き込んだ濵田に、スピード感あふれる仕事ぶりを生んだ過去のキャリアやアクセルスペースの成長にかける想いを聞きました。
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プロフィール
濵田 牧子/CHRO・コミュニケーション推進本部長
慶応義塾大学環境情報学部卒業後、株式会社ベネッセコーポレーションにて教育媒体を担当。個人事業主を経て株式会社サイバーエージェントにて人事に転身。関連会社である株式会社マイクロアドにてHRの基盤を創り、管理部門の側面から事業拡大を支援、その後、株式会社ビジネス・ブレークスルーの人事部門長として人事制度の刷新を主導。ITスタートアップベンチャー等の人事責任者を歴任し、2022年9月にアクセルスペースに参画。現在、株式会社アクセルスペースホールディングス 取締役 CHRO コミュニケーション推進本部長。
アクセルスペースの魅力
一人ひとりを大切に考えるアクセルスペースの成長に貢献したい
今でこそ人事の最高責任者を務めていますが、もともとはクリエイターとして編集やコンテンツ企画・制作の仕事をしていました。人事領域に足を踏み入れたのは、勤めていたITベンチャーで採用担当になったのがきっかけです。勉強会の開催など自主的に取り組んでいた活動が人事の目にとまり、採用をやってみないかと声をかけられたのが最初でした。採用業務を始めてすぐ、この分野の奥深さに気付き、労務など採用以外の人事領域も経験したいと思いました。
そんな折、担当していた事業部がスピンオフして子会社化されることになり、幅広い業務を経験するチャンスだと考えて子会社への異動を願い出ました。出向後は社員数約40名の組織を13か国18拠点、450名まで成長するまでの約8年、人事担当として経営陣と共に組織と人を創っていきました。人事の攻めも守りも一通り経験し、組織の成長過程に関わることに大きなやり甲斐を感じ、その後も成長中のスタートアップに関わり続けています。
アクセルスペースに参画したのは2022年です。経営者の組織や人材に対する考え方に共感し、この組織の成長に貢献していこうと決意しました。常日頃、社員一人ひとりを大切に考え、すべての社員の拠り所となる人事でありたい自分にとって、価値観の一致は非常に重要でした。
アクセルスペースでのミッション
ビジョンの実現に向け、多様性のある組織の円滑なコミュニケーションを推進
アクセルスペースには多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まっています。国籍は24か国、年齢は20代から60代まで幅広く、業界未経験の方も多いです(2023年9月時点)。この多様性を踏まえると、制度設計にしてもカルチャー浸透にしても、良いといわれている施策を1つ採り入れたところで全てのメンバーにフィットするはずはありません。2020年にはバーチャルオフィス制度を導入しており、物理的に離れていても会社とのつながりが感じられるような工夫も必要となりました。いち早く会社に慣れてもらえるよう、入社時研修の内容を抜本的に見直し、スピード感をもって事業成長につなげていくために会議体やそのサイクルをアップデートしたり、より円滑な社内コミュニケーションを目指す施策をリリースするなどこの1年で多くのことに取り組みました。事業成果や会社の成長、また個人の成長にもつながるかどうかを意識しています。
2023年6月からはコミュニケーション推進本部長としてPRも所掌しています。仕事をする時には必ず人と人の間でコミュニケーションがとられますが、これが円滑に進まないと個々の努力は活きません。事業進捗の遅延につながる可能性があるポイントを見つけ、関係者がどう動けば成果を最大化できるのか、その道筋を示すのが私の役目です。枠組みができればメンバーは自分で進むことができるので、私の役目は最初の旗振りだけです。
人も組織も、ちょっとしたきっかけで大きく変化し、成長していくことがあるので、それを信じて日々奮闘しています。
今のチャレンジ
メンバーが社外に出ていくことで、アクセルスペースの可能性を広げたい
HRもPRもビジネスをスケールさせるためには欠かせない部門だというのが私の考えです。スタートアップの成長には認知度の向上は欠かせません。採用候補者に対しても、一般社会に対しても、まず「アクセルスペース」の存在を知っていただくことを今の目標にしています。そのために試みているのが社内に”タレント”を増やしていくことです。
アクセルスペースにはボードメンバーを見渡しただけでも、個性豊かなメンバーが揃っています。このメンバーの人脈や経歴を活用しない手はありません。ありがたいことにCEOの中村はスタートアップの代表、小型衛星ビジネスのリーダーとして各所から注目をいただいていますが、アクセルスペースに興味を持っていただける切り口はもっとあるはずです。今まで積極的に外に向けたコミュニケーションをとっていなかったメンバーにも外に出ていく機会をつくること、アクセルスペースの顔として話ができる人達をどれだけ増やせるかということにチャレンジしています。
外に出て発信できる”タレント”が増えていけば、アクセルスペースの可能性は何倍にも何十倍にも広がっていくと信じています。
想い描く未来・Vision
誰もが自分で行動を起こして未来を変えていけるように
宇宙を活用したサービスは今まさに発展しているところです。携帯電話やインターネットの進化を考えれば、今後、宇宙を身近に活用したサービスは加速度的に広がっていくと思います。世の中の2歩、3歩先を行くビジネスをやるからにはメンバー全員が成長に向けて全力を出し切る必要があります。
アクセルスペースでは、新しいビジネスをみんなで作り上げていくための指針「Axelspace Way」を掲げています。この中でも「Lead each other」はスタートアップである以上、どのメンバーにも必須のスタンスだと思います。リソースが限られているスタートアップでは、自分が行動を止めてしまえば組織の成長が止まってしまうといっても過言ではありません。事業目標達成に向けて日々のアクションプランを進めていくには、周囲としっかりコミュニケーションをとって、協力しながらゴールに向かうことが不可欠でしょう。
また、条件や環境が整い、経験やスキルが伴ってから動き出すのでは革新的な事業はつくれません。日々手がけていることを当社のビジョン「Space within Your Reach〜宇宙を普通の場所に〜」の実現につなげていくためには、一人ひとりがゴールを意識し、自分の行動を信じて自らアクションを起こしていくことが大切だと思います。ですので、CHROとして、共にゴールに向かうメンバーの成長をサポートし、これからますますコミュニケーションを推進=事業推進に向けて動いていくことで、組織の成長に貢献していきます。