超小型衛星群による「地球観測画像データ事業」に参入
株式会社アクセルスペース(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:中村友哉)は、グローバル・ブレイン株式会社をリード・インベスターとし、ベンチャーキャピタル、事業会社等を引受先にシリーズA投資ラウンドにおいて約18億円の第三者割当増資を実施しました。同時に、引受先であるスカパーJSAT株式会社、三井物産株式会社、それぞれとの間で業務提携に関する覚書を締結したことをご報告いたします。
今回の調達資金を利用して、2017年中を目処に地球観測用の超小型衛星3機を打ち上げ、地球観測画像データ事業に参入いたします。また、スカパーJSATとの業務提携契約では主に超小型衛星の運用に関して協業することを、三井物産との業務提携契約では主に超小型衛星画像の利用サービスに関して協業することをそれぞれ目的としており、両社との業務提携を通じて地球観測画像事業基盤の一層の強化を図る予定です。
引受先(カッコ内は無限責任組合員)
・グローバル・ブレイン5号投資事業有限責任組合(グローバル・ブレイン株式会社)
・EEIクリーンテック投資事業有限責任組合(株式会社環境エネルギー投資)
・SMBCベンチャーキャピタル2号投資事業有限責任組合(SMBCベンチャーキャピタル株式会社)
・SBIアドバンスト・テクノロジー1号投資事業有限責任組合(SBIインベストメント株式会社)
・SBIベンチャー企業成長支援投資事業有限責任組合(同上)
・SBIベンチャー企業成長支援2号投資事業有限責任組合(同上)
・SBIベンチャー企業成長支援3号投資事業有限責任組合(同上)
・SBIベンチャー企業成長支援4号投資事業有限責任組合(同上)
・国立研究開発法人科学技術振興機構
・スカパーJSAT株式会社
・西武しんきんキャピタル企業投資3号投資事業有限責任組合(西武しんきんキャピタル株式会社)
・三井物産株式会社
打ち上げ予定の超小型衛星GRUS(グルース)について
当社が開発している、質量約80kgの地球観測用超小型衛星です。高性能光学望遠鏡を搭載し、地上分解能2.5m、撮影幅50km以上の画像を取得する能力を持ちます。当社が創業以来蓄積してきた技術・ノウハウを生かすことにより、従来の同性能の衛星と比較して圧倒的な低コストでの製造が可能になりました。将来的には本衛星を多数打ち上げることにより高頻度な地球観測網を整備する計画です。複数の衛星から構成されるシステムのことを「コンステレーション」と呼びますが、この言葉には星座という意味もあります。当社が打ち上げる衛星群は鶴の群れのように地球を周回することから、英語でつる座を意味するGRUSと名づけました。詳細はこちらのページをご覧ください。
当社事業について
これまでロマンや夢の象徴だった「宇宙」ですが、GPS衛星を利用したカーナビや「ひまわり」による気象予報など、今や生活のあらゆる場面に関わる存在となっています。しかし、これまでの宇宙開発のあり方は、莫大な予算を必要とし国家プロジェクトを前提とする、民間にとっては手を出せない領域でした。そのような状況に対し、当社では「超小型衛星」という新しいツールを活用することで、コストを従来の100分の1にして民間投資を活発化させ、宇宙利用を一気に拡大させたいと考えています。海外では既に活発化しつつある「宇宙をビジネスの場に」という流れを、日本でも確実なものとし、宇宙から得られた情報を世界中の人々が日々当たり前のように利用する社会の実現を目指していきます。