AxelGlobe 5 機体制サービス開始に向けた⼤きな⼀歩
株式会社アクセルスペース(本社:東京都中央区、代表取締役:中村友哉)は本日、4機の超小型衛星GRUS-1B, 1C, 1D, 1Eが2021年3月22日15時07分(日本時間)にカザフスタン共和国・バイコヌール宇宙基地より打ち上げられ、軌道投入に成功したことをお知らせします。4機の衛星すべてから、受信局のあるノルウェー上空通過時の信号受信にも成功しました。衛星の状態は正常で、現在、搭載各機器の動作を確認する初期運用を実施中です。
GRUS概要
「GRUS(グルース)」は地球観測を目的とした質量約100kgの超小型光学観測衛星で、弊社が2019年5月末よりサービスを開始した全地球観測プラットフォーム「AxelGlobe(アクセルグローブ)」を構成する衛星です。超小型でありながら地上分解能2.5mの地球観測が可能であり、農業、森林、都市計画、経済動向把握、環境監視等、幅広い産業での応用が見込まれています。
図1:今回打上げられた衛星4機(左からGRUS-1B, 1C, 1D, 1E)
AxelGlobe概要
AxelGlobeは地球上のあらゆる場所を1日1回という高頻度で観測することができる地球観測網で、2023年までの10機体制実現を目指しています。蓄積されたデータを解析することによって世界のあらゆる場所における日々の変化を捉えるだけでなく、未来予測につなげていくことを目指しています。
今回の打上げは2018年12月の初号機打上げに続くもので、軌道上での衛星の状態を順次チェックし初期運用から定常運用に移行したのち、2021年6月までに5機体制での観測サービスの正式開始を予定しています。5機体制による観測になることで、観測頻度はこれまでの2週間に1度から2〜3日に1度へと向上し、これまで以上に幅広い産業、用途での本格利用が可能となります。
図2:ロケットへの衛星組み込みを終えたチーム